MathType 基礎知識: 保存形式

これからMathType を導入するか検討されている方に, ご購入方法と既存のユーザーの方々と共有する技術情報の一部をご覧に入れるためのコンテンツです。コンピューターの初心者の方,あるいは数式に詳しくない方にもご理解いただけるようコンピューターおよび数式の基礎知識も盛り込んだ内容になっています。



このページは以下の情報で構成されています:



MathType 数式の保存方法

MathType ユーザーの大多数は,Microsoft Word もしくはPowerPoint と一緒にお使いです。この場合,それらのアプリケーション上にある[MathType]タブもしくはメニューから,MathType を起動し,さらに数式を直接入力されているはずです。実はこの方法はMathType ウインドウからのコピー&ペースト,さらには[挿入]タブもしくはメニューの[オブジェクト(の挿入)]コマンドと同じ役割を果たしています。(ただし後者は既存のファイルから読み込むことになります。)この機能があるのは,Word,PowerPoint の他,Apple 社のPages,Keynotes,Numbers といったiWork 構成アプリケーション,さらにSmartDraw 社やNisus 社の製品などに限られます。その他のソフトウェアでお使いの場合,いったんファイル出力するか,もしくはコピー&ペーストして移動する必要があります。
なおMathType 数式はWord 文書上で「数式画像」として処理される他,他のソフトウェアの文書上でも「画像」として扱われます。しかしながら,写真やペイントソフトで描いた図とは異なります。つまりモニタに映し出された画像がそのまま映像信号のような形で相手先に転送されるわけでなく,相手先のソフトウェアでの翻訳および計算処理によって再現されます。このため相手先のソフトウェアもこれを解せるものでなければなりません。つまり,このデータには数式の配置やフォントの種類やサイズ,色を指定が書き込まれていて,これをWord などの対応ソフトが処理して,文書上で指定どおりに再現するのです。MathType で指定したフォントのサイズは,対応ソフトの書類上のテキストの文字サイズと一致するのもそのためです。なお,書類上に表示されている数式は,あくまでも表示用の画像で印刷やPDF 出力する場合には用いられません。ただし,いったん画像編集ソフトなどでMathType 数式を変換した場合,もはやMathType で編集できなくなります。

Word 文書のインライン数式

Word には行内(インライン)オブジェクトと,浮動(フロート)オブジェクトの2種類の画像の管理方法があります。前者はテキスト行内に画像を埋め込む方法で,〔挿入〕メニューの〔オブジェクト(の挿入)〕コマンドを用いてWord 文書上に配置した画像,後者はテキスト行枠と関係なく配置できるようにする方法で,〔画像の挿入〕コマンドを用いた画像がそれらにあたります。MathType の〔インライン数式(の挿入)〕コマンドは,〔オブジェクト(の挿入)〕コマンドと同じ役割です。行内オブジェクトの管理はWord が行いますが,Word から直接ファイルとして書き出す(出力する)ことができません。オブジェクトを編集する場合やファイルとして書き出すには,作成元のアプリケーションを起動することになります。 行内と浮動のオブジェクトの見分けかたは,いたって簡単です。後者は画像を選択して,それを文書中のどこにでも移動できるからです。一方,前者は固定された状態になっています。前者にはMicrosoft の開発したOLE リンク機能が盛り込まれており,これをダブルクリックすることで作成元のアプリケーションが起動し,それが連動する形で編集ができるようになっています。Word 文書内のインラインの数式をダブルクリックしても,MathType が起動しない場合,2007 のWord から備わっているMicrosoft 社製の数式作成機能で作られたものである可能性が高いと思われますが,あるいは他社の数式作成ソフトで作られていることも考えられます。

MathType 数式のファイル出力

Word,PowerPoint の他,SmartDraw 社のSmartDraw などのように,アプリケーションからMathType を呼び出し,そして数式を直接埋め込むことができるソフトウェア以外の場合,いったんファイル出力して,そのファイルを読み込むのが一般的な使用方法です。中にはコピー&ペーストもしくはドラッグ&ドロップで移動できるものもあります。
MathType 数式は一般に画像の類として扱われるので,相手先のソフトウェアが対応している画像ファイルフォーマットを確認する必要があります。また,OLE (Object Linking and Embedding) 機能を備えたソフトウェアであれば,その[配置]もしくは[オブジェクト挿入]コマンドを使って,数式を書類上に読み込むと,その数式をダブルクリックすることで,MathType が起動し,そこで数式の編集が可能となります。

EPS (Encapsulated PostScript)

Adobe 社の開発したPostScript がベースの画像フォーマットで,まれにEPSF とも呼ばれます。古くからDTP,すなわちPhotoshop などの画像編集ソフトやQuarkXPress やPageMaker といったページレイアウトソフト,さらにIllustrator やFreehand といった描画ソフトを組み合わせた環境であまねく親しまれてきた保存形式です。MathType のEPS 数式は,出力用の高品質データと,モニター表示用のビットマップ画像の二層構造になっています。MathType のEPS 保存のオプションに,「WMF」(Windows),「PICT」(Mac),「TIFF」(Windows),「なし」とあるのは,他のアプリケーションの書類上の表示画像形式を意味しています。それゆえ,「なし」を選択すると,ファイルの中身,つまり数式が表示されないことになります。ただし,InDesign の場合,表示用画像をもたないEPSファイルの表示用画像を自動的に生成する機能があるので,むしろ「なし」を選ぶことが望ましい結果が得られます。

WMF

Microsoft 社が開発したWindows 用グラフィック・メタファイル形式の画像フォーマットで,Windows Metafile の略称です。Windows では一般的なものの,Mac での互換性はありません。

GIF

Graphics Interchange Format の略。256 色までサポートし,Web に適したビットマップ画像形式として,インターネット上の画像の多くで用いられ,Windows,Mac の別なく使用できます。MathType には[各種設定]メニューにある[Web/GIF の設定]コマンドで,Web 用画像の解像度設定が行えます。ここで設定した値が,その後の数式のGIF 形式保存に反映します。ただし,GIF にはもともと解像度の概念がないので,値を大きくすることで,出力する画像の寸法(縦横サイズ)も大きくなります。これを縮小して,密度を高め,つまりは擬似的な高解像度の画像として使用するための設定です。これはWeb ページ上の数式の印刷時に効果を発揮します。ちなみに正しくは「ジフ」と読みますが,長く「ギフ」という呼び名が世界中に広まっていました。

MathType 数式のデータ出力

MathType のデータの転送には,ファイル保存の他,コピー&ペーストやドロップ&ドラッグといったパソコンの基本操作を通じて行えるようになっています。ただし,MathType 数式のコピー&ペーストに対応するソフトウェアは全てとは限りません。また,デフォルトの状態で,MathType のウインドウから数式を直接コピーして,Word のような対応ソフト以外のワープロに貼りつけても,期待した結果が得られないことも考えられます。これとは別にMathType の[各種設定]メニューの[切り取り・コピーの設定]コマンドには,印刷文書用の数学言語であるTeX やその発展普及型のLATeX,またはWeb 文書用の数学言語であるMathML での数式の書き出し,さらに各アプリケーションやサイト別に適した形式での書き出しが行えるオプションが用意されています。

ドラッグ&ドロップ

MathType ウインドウ上の数式を選択し,相手先のアプリケーションの書類上にマウスを使ってドラッグします。Adobe Illustrator と一緒に使用する場合[配置]コマンドよりもお薦めです。TeXL ATeX,MathML のデータ,あるいは各アプリケーションやサイトに合わせたデータ書き出しの場合も,この方法で行うことができますが,中にはドラッグ&ドロップに対応しない場合もあります。また,Vista 以降のWindows の場合,「管理者権限」がないとドラッグ&ドロップができません。

Word 文書間の移動には用いないようにしてください。いったんWord に埋め込まれた数式データには位置情報が書き込まれているので,他のページや文書に移すとWord が管理するリンクの情報が混乱し,MathType で編集できなくなるなどの支障が発生することがあります。

コピー&ペースト

MathType ウインドウ上の数式を選択してコピーし,相手先のアプリケーションの書類上にでペースト(貼り付け)します。Adobe Illustrator と一緒に使用する場合,[配置]コマンドよりもお薦めです。TeXLATeX,MathML のデータ,あるいは各アプリケーションやサイトに合わせたデータ書き出しの場合も,主にこの方法で行います。

Word 文書間の移動には用いないようにしてください。いったんWord に埋め込まれた数式データには位置情報が書き込まれているので,他のページや文書に移すとWord が管理するリンクの情報が混乱し,MathType で編集できなくなるなどの支障が発生することがあります。

TeXLATeX,MathML の出力に関して:

TeXLATeX,MathML をつかいこなすには,それなりの予備知識が必要となります。いずれも学習曲線が急,すなわち初めに沢山のことを覚えなければならないということになります。

サブスクリプション版のMathType に関して:

MathType サブスクリプションライセンスのテクニカルサポートは供給元(WIRIS 社)が直接行います。

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