MathType サブスクリプション購入ガイド

このたびはMathType にご関心を賜りありがとうございます。これからMathType を導入するか検討されている方に, ご購入方法と既存のユーザーの方々と共有する技術情報の一部をご覧に入れるためのコンテンツです。コンピューターの初心者の方,あるいは数式に詳しくない方にもご理解いただけるようコンピューターおよび数式の基礎知識も盛り込んだ内容になっています。なお,一部MathJax 対応ページにつき,読み込みに若干時間を要する場合があります。




本コンテンツの構成に関して

このコンテンツは最新のバージョンのMathType の以下の情報で構成されています:



MathType とは何か?

そして,何ができて,何ができないのか

MathType はMicrosoft Windows およびApple Mac OS 上で,あらゆる数学表現をフォントのみで作成する「数式描画」プログラムです。 複雑な数式を「マウスでクリックする」という単純な作業で作成でき,そのデータを他のソフトウェアで作成した書類(文書),ホームページ,あるいはLaTeX やMathML のような特殊な組版システムに取り込めます。 ワープロ,ページレイアウト,グラフィックといったソフトと組み合わせて使うと,試験論文,講義ノート,技術レポート,研究論文,あるいは研究書が簡単に作成できます。
MathType のユーザーインターフェイスは直観的にも,視覚的にもわかりやすいものとなっています。 分数,根号,和,積分,積,行列,各種の括弧など基本的な数式構造ごとのさまざまなシンボルや空きのスロットを持つテンプレートを全部で約175 種類用意しており,そのスロットの中身を埋めていくだけで簡単に数式作成できます。 またテンプレートのスロットの中に他のテンプレートを読み込むこともできるので,複数の階層の複雑な数式も簡単に作成できます。
さらに214 種類以上もの数学の特殊記号のアイコンが表示され,マウスでクリックするだけで数式の中に記号(シンボル)を挿入できるので,どのシンボルがどのフォントやキー配列なのか,いちいちおぼえておく必要はありません。 MathType は数式の作成の効率を上げるために,ユーザー独自のインターフェースに変更することができます。 またテンプレートや一般的な数式の組み合わせをツールバーに配置でき,マウスをクリックするだけで作成中の数式の中に挿入できます。
シンボル,テンプレート,コマンド,作業のほとんどが,マウスだけではなく,キーボードでも操作できるように設計されており,使用頻度に合わせてキー配列を設定し直すことで使い勝手や作業効率も向上します。
MathType はMicrosoft Office のWord やPowerPoint の数式作成のための拡張機能「数式エディタ(Microsoft 数式3.0)」のハイエンド版として広く知られ,数々の学術機関の論文のガイドラインにおいて指定を受けるソフトウェアです。 なお,あくまでも数式作成の役割に特化しているプログラムで,ワープロのように段落やページ設定を行ったり,お絵描きソフトのように思い思いのイラストを描いたりすることはできません。 また数式処理機能もないので,式が完成しても答えが返される訳でありません。

MathType の特長:

  • 対応するバージョンのWord 上にMathType 用の拡張機能メニュー・コマンドを表示できる

  • 多種の数式用フォントを付属している

  • 印刷や版下作成からWeb 上に公開する文書まで,それぞれの目的に合った最適なファイルで保存ができる

  • TeX で入力したり,作成した数式をTeX で出力できる

  • 行列式が作成できる

  • 作成した数式をダブルクリックで編集できる(場合によっては,他のアプリケーションが起動します。)

MathType で実現できること:

  • Word のメニューコマンドから,直接文書内に数式を埋め込むことができる

  • さらに他のインストール済みフォントやオリジナルのフォントも使用できる

  • 印刷や版下作成に最適なEPS 形式,Web 上に公開する文書に最適なGIF 形式のファイルで保存ができる

  • ウインドウからLaTeX やMathML 形式でコピー&ペースト出力できる

  • 最大で縦横31 列の大きな行列が作成できる。さらに分割線も追加できる

  • ダブルクリックで編集できない場合でも,ドラッグ&ドロップで編集できる

その他,MathType に付属するMathType チュートリアルもご参照ください。

MathTypeで実現できないこと:

実際にあった問い合わせの内容を基にしています:
  • それ自体をWord の代わりとしてワープロソフトのように使うこと(あくまでも数式作成が目的となります。)

  • フォントを埋め込んで,そのフォントのない受け側に送ること(受け側にも同じフォントが必要です。)

  • AI 形式の読み込み,Mac におけるwmf 形式での保存(wmf はMac がサポートしていません。)

  • TeX 全般の変換に用いること(TeX で作図したグラフやイラストは読み込みできません。)

  • 行列のテンプレートにオリジナルのものを使用する(用意されているテンプレートしか使用できません)

  • スキャナーで取り込んだ数式ファイルを認識させること(OCR 機能のような文字認識機能はありません。)



MathType の必要事項

必要なコンピュータ環境

MathType は,現在Microsoft 社とApple 社が,それぞれサポートしている現行のオペレーティング・システムで動作します。また,比較的軽量なアプリケーションであるため,それらのオペレーティング・システムが正常に動作するコンピュータであれば,特に高いスペック(CPU やメモリ)も,さほどの空き容量も必要としません。

Windows 用プログラム:

  • Windows 7,Windows 8 (8.1),Windows 10 のいずれかのオペレーティング・システム(Windows XP およびVista でも動作しますが,Microsoft 社のサポート終了につき,使用を推奨しません。)

  • 12 MB の空き容量のあるハードディスク

Mac 用プログラム:

  • OS X 10.7 以降のMac 用オペレーティング・システム

  • 35 MB の空き容量のあるハードディスク

必要なコンピュータ知識

とくにコンピュータ・プログラムや数学知識はなくても扱うことは可能です。 だだし少なくとも高校の教科書に登場するレベルの数学記号と,その配置に関する知識をお持ちの方を対象にしています:

  • インストールやアンインストールなどWindows もしくはMac のシステムに関する基礎的な用語

  • 全角と半角の違いなど,文字入力に関する基礎的な知識

  • Microsoft Office と一緒に使用する場合,とりわけWord(標準テンプレートなど)に関する基礎的な知識

  • (プレビューなど)ファイル保存形式に関する基礎的な知識

  • フォントに関する基礎的な知識

  • ソフトウェア・ライセンス(使用許諾規約)に関する知識(製品に記載されています。)

あると助かるコンピュータ知識

さらに以下の知識があると,応用範囲が広がります。ないと難しい機能もありますが,必ずしも随時要求されるものではありません。

  • TeXLaTeX に関する基礎的な知識

  • PostScript に関する基礎的な知識

  • Microsoft Word のフィールド・コードの知識

  • Microsoft Word のマクロの知識


知っておきたい重要事項

  1. MathType 数式は画像(イメージ)

一般的なワープロ文書は文字だけのテキスト部分と(主に別のソフトウェアで作成あるいは加工した)イラストや写真といった「図」(画像)部分で構成されますが,MathType から作り出される数式は,フォント(コンピュータ内の文字データ)で描かれる「図」にあたります。

  1. MathType とMicrosoft Office

MathType はMicrosoft Office の主幹構成アプリケーションであるWord 上に[MathType]メニューという独自のメニューコマンドを設けます。 そこでWord の「行内オブジェクト」機能を使って,文書上に編集用のリンクを伴う数式の「埋め込み」,数式番号の挿入など様々な拡張機能を展開できます。 Word 2003/2004 までMathType の数式フォーマットは「標準」となっていましたが,2007/2008 以降はMicrosoft 社が作成した独自フォーマットの数式作成プログラムにその座を譲りました。 しかしMicrosoft のプログラムでは,まだまだMathType のような複雑な数式の作成はできませんし,古いバージョンの文書上の数式の編集もできません。

  1. MathType と数式エディタ

2003/2004 までのMicrosoft Office にはMathType をベースにした数式作成機能「数式エディタ(Equation Editor)」が内蔵されていました。 またクラリスワークスやAppleWorks にも同じ名称で付属していました。 近年のバージョンアップに伴い,Microsoft Office のメインの数式作成機能は,Microsoft 社が自社開発したものに置き換わりましたが,双方の数式ツールには互換性がありません。 クラリスワークスやAppleWorks は生産もサポートも終了し,現在のiWork には数式作成機能は内蔵されていません。

  1. MathType とTeX

TeX ないしはLaTeX は印刷用の組版言語であり,それがそのまま商品パッケージとして流通している訳ではないので,一般の方が触れる機会こそ皆無に近いかもしれませんが,数学や化学関連の研究者の間では広く普及しています。 とはいえ,科学知識とTeX の知識が比例している訳ではなく,複雑な数式を作成するとなると慣れた人でもかなり大変な作業になります。 MathType では,ウインドウ上の数式をTeX で書き出しできるので,TeX コードの並びなどであれこれ悩む手間が省けます。 また直接ウインドウにTeX コードで入力することもできます。

  1. MathType とAdobe Illustrator

MathType の数式はPostScript との互換性を有したフォーマットで,Adobe Illustrator の書類上にドラッグ&ドロップ,もしくはコピー&ペーストで移動できます。 Illustrator は文字通りイラストレータやデザイナーの間で広く普及しているドロー(描画)ソフトウェアで,PostScript 言語を用いています。

  1. Visual Basic for Applications について

まずVisual Basic とはMicrosoft 社が開発したプログラム言語で,これをMicrosoft Office の拡張機能のマクロに応用したのが,Visual Basic for Applications(VBA) です。 Windows 用MathType がWord やPowerPoint のメニューコマンドの一部として,そのアプリケーションに一体化できるのもそのおかげです。

  1. MathType と組版ルール

MathType の数式は数式を美しく表示するための組版用の言語であるTeX で入出力することができます。 またTeX のルールに則って自動的に間隔調整を行います。 さらに紙面上の数式表現のルールへの準拠に留まらず,Web 上の数式表現の基準となるWorld Wide Web Consortium (W3C) 数学作業部会の規格のMathML もサポートしています。 紙面でもWeb 上でも最高品位の数学表現の手伝いを行っているのです。

  1. 新旧Word フォーマット と数式エディタ

Word 2003までの標準文書フォーマット(.doc) とWord 2007 以降の標準文書フォーマット(.docx)は性質が大きく異なります。 後者は前者の.doc 文書を読み込むことができますが,その逆はできませんし,数式の標準フォーマットも異なります。 前者にはMathType をベースにした数式作成機能「数式エディタ(Equation Editor)」が標準で組み込まれているために,MathType との互換性に優れていました。 後者はMicrosoft 社独自のものとなり,MathType との互換性はありませんし,Word 2003 の数式エディタでも編集できません。


購入シミュレーション

ご購入の前に

MathType で当社がお客様に販売するものは,プログラムではなく,それを使用するためのライセンスです。実質的には「プロダクト・キー」と呼ばれるユーザー固有のライセンス管理番号で,これを入力することで,はじめて商品版のMathType として機能するように作られています。

プログラムのダウンロード

ライセンスのご購入前に実際にお使いの環境でMathType が使用できるかをお試しいただけます。製品版と同じ機能をインストール後30 日間無料でご試用になれます。 このプログラムはライセンス認証することで製品版に切り替わりますので,ライセンスご購入後に再インストールする手間が省けます。 また,いろいろご質問いただくよりも,実際にご自身でお試しになることが,一番判りやすい方法です:

MathType プログラムダウンロードページ:

https://store.wiris.com/jp/products/downloads

なお30 日以内にプロダクト・キーの入力がない場合,簡易(Lite)モードのMathType に変わり、機能が制限されますが,インストールされているMathType のフォントと記号ともども,そのままお使いになれます。

MathType の無料試用におけるサポート
無料試用時のインストールならびにアンインストール,使い方に関して,一切の技術サポートも行いません。

購入方法

MathType サブスクリプション・ライセンスは当社(亘香通商株式会社)の直販部SOFTLAND でご購入になれます:

http://www.senko-corp.co.jp/software/mathtype/store.htm

WIRIS 社のオンライン販売もご利用になれますが,お客様とWIRIS 社との間でのお取引については当社は一切関与いたしません。


早わかりQ&A

  1. 購入後のアップグレードは無料で行えますか?

    サブスクリプション(年間契約)には購入後のサービス料金が含まれるので,アップグレードも無償で行えます。

  2. サブスクリプション(年間契約)以外の契約形態はないのでしょうか?

    すでに永久ライセンスの新規発行は終了しています。今後ライセンスを購入される際は、サブスクリプションのみとなります。

  3. どういったフォントを用意すればいいか教えてもらえませんか?

    MathType はフォントだけで数式を表現しますが,そのほとんどすべてはMathType に付属する専用のフォントでまかなえます。 他のフォントも使用できますが,大括弧や長い線などの表現において,他のフォントで代用できないものが多数あるため,部分的な使用に制限されます。 ただし,MathType には日本語のフォントが付属しないため,日本語入力に関してはコンピュータにインストールされた別のフォントを使用することになります。 その際,@(アットマーク)フォントを含め,表示用フォントの使用は避けてください。

  4. 数式エディタ(Microsoft 数式3.0)で作成した数式を変換したり,再編集することはできますか?

    Word上のMathTypeメニューコマンドからMathType数式に一括変換できます。Microsoft 数式3.0 はかつて開発元が供給したMathTypeベースの簡易ツールですので,フォーマットの共通性からデータ内に損傷がない限りどれも編集できます。 ただし,かなり以前よりWordの自動保存機能が数式を(編集不可の)図に変換し,Microsoft数式3.0で開けなくなるという問題がMicrosoft社の技術情報で公表されていますが,その問題が発生した場合もはやMathTypeでも修復はできません。

  5. TeX(テフ/テック)に対応していますか?

    TeX で直接入力し,ウインドウ上で通常の数式の形に変換したり,数式を作成した後にTeX で出力することもできます。 文法を気にせずとも,MathType から自動的に書き出されるので,初級者の方でも使いこなせるはずです。

  6. MathType は一台のコンピュータにしかインストールできないようになっているのでしょうか?

    シングルユーザーライセンスは個人契約であり,ソフトウェア規約上一個のライセンスでお使いになれるプログラムは常時一台のコンピュータのみとなります。またユーザー層の多くを占める研究者の権利の保護を考慮し、突然の解雇時に施設内のコンピュータへのアクセスを拒否され、研究を継続できなくなる事態にも備え、個人の自宅のコンピュータへのインストールも認めています。 あくまでも(同一ネットワーク上にない)遠隔地にある別個のコンピュータを想定したものとなりますので、基本的に同時起動は認められません。

  7. 32ビット、64ビットのどちらのWord でもアドインとして使用できますか?

    現行のMathTypeは32ビットアプリケーションですが,32ビット・64ビットのどちらのOfficeでも使用できます。

  8. 旧バージョンのMathType をアップグレードせず,ずっと使い続けることはできないでしょうか?

    新バージョンよりサブスクリプションになりましたので、それ以前のバージョンは永久ライセンスとなります。永久ライセンスはそのままお使いいただけます。お使いのオペレーティングシステムやMicrosoft Office を今後もずっとバージョンアップしないという条件では可能と思われます。 ただし,やりとりする相手がある場合,数式はともかくも,それが含まれる文書ファイル自体がバージョンの違いで開けなくなることも考えられますので,必ず相互で互換性の確認を行う必要があると思われます。


ユーザーサポートに関して

MathType のサポートはWIRIS 社が行います。電話サポートのサービスはありません。日本語のメールにも対応しますが、回答は英語となりますので、必要に応じてブラウザの翻訳機能をご利用ください。


MathType 亘香通商Web サイト
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